酒造りブログ:座布団飛ぶの巻 


座布団がとんでるーぅ!! ( ゚д゚)


酒造りのメンバー達と昼食や夕食をともにするとき、NHKをみております。
そのため、日々のニュースがわかり、また地方の名産や文化がわかり、落語を目指す女の子の人生まで見ちゃったりしております。
ちなみに今日は、遠方にいらっしゃる方々の歌声を聴いておりました。

たまに「このテレビNHKしか映らないんじゃないの?」と疑問をもってみたりするくらいNHKしか見ていないのですが、今日の締めは、力人達による夢の競演「大相撲」でございます。

飛んだね。座布団が飛んだね!
いやー、私も一度、座布団を飛ばしたいですね!
いやむしろ土俵に立って飛ばされるほうにいたいね!(絶対無理です)

しかし、座布団をなぜ飛ばすのでしょうかね?
他になにか飛ぶものはないのでしょうかね?
相撲を見ていると仮定して身近にあるもの・・・



本日の取組表(紙飛行機にしないと飛距離でない)

砂(遠くまで飛ばないし、近くの人にあたって迷惑)

枡席のおみやげ(もったいないし危険)

隣の観客人



うん、座布団しか無理だ (;´Д`)





では、本日の酒母さんの様子でございます。
(いつも通り前振りと内容は一切関連がありません)


酒造り093
酒母の表情としてはこのような感じです。
だいぶ泡もおちつき、非常に静かな状態です。海でいうとさざ波といった感じでしょうか。
しかし、実はこれは嵐の前の静けさ。
この酒母さんは、明日「使用」(しよう)という段階に入ります。
譽國光(誉国光)では「モト卸し」(もとおろし)と言っております。

この酒母さんがどうなってしまうのか。
次は、酒母から「添」(そえ)、という段階にうつります。


添とはなんぞや??
と、お思いになると思います。
ここから先は、ひじょーに説明が難しく、理解して頂けるように説明できる簡単な言葉がないので、少し専門的な言葉も入ることご了承くださいm(_ _)m


まず、お酒を造る量を10といたします。
このとき、酒母の量は、10に対して1と思って下さい(実際の数値とは異なり、あくまでもたとえです)
そして、次の添の段階で、その量を3にまでもっていくと思って下さい。
お酒造りの最終目的である10を造るまでの、途中段階と思って頂いて良いと思います。
ちなみに、次に量を増やすことを「仲」(なか)、最後に「留」(とめ)、といいます。
仲は、たぶん真ん中くらいだから仲。留は最後だからとめる意味で留、なんだと思います。
普通の感じを使うと間違いやすいので、当て字をしているのかなー、と私は思っていたのですが、元来はそういう意味だったのかもしれません。
このように、原料を添・仲・留と三分割にわけることから



三段仕込み(さんだんじこみ)


と呼ばれており、



日本酒だけの独特技術


でございます ( `・ω・´)
三段仕込みとかは、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、上記のように説明した意味です。


なんで、このような分け方をするのか?
端から見ればめんどくさくて、いっぺんにやればいいじゃない!と思われるかもしれません。
確かに醸造酒ではこのような手間はせず、使用する原料をいっぺんに入れて終わりにしていしまいます。
それの方が確かに我々も楽でよいのですが・・・長くなりますので、続きはまた明日!(逃げているわけじゃないですよ)



というわけで、添の準備のために明日いよいよモト卸しをする事になりました。
娘を嫁に出す心境でしょうか・・・そう思うと、酒母の静けさが「お父様、私は明日お嫁にいきます。」といったように感じてしまうのは気のせいでしょうか?
子供がいないのでその心境がわかりませんが。そもそも結婚していませんが。


ちなみに、添をするためには、やはり麹が必要になります。
これは、仲にも留にも必要になっております。
つまり、1回のお酒を造るのに、酒母を含めて4回の麹を造ることになります。

これとこれとこのような作業を繰り返すわけです。
今日も今日とて、暑い麹室の中に出て氷点下近い外にでたり、そして泊まって見守ったりを繰り返しております。
きついですが、がんばっておりますので、皆様の座布団を飛ばしながらの応援よろしくお願い申し上げます!m(_ _)m

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