山田錦到来! 

ウルトラセブンが、メンタンピンとしゃべる事にぷちショック!



先日、節約の話をしましたが、もうひとつ。

夕飯の買い出しのため、某スーパーに買い物に行ったときです。
ダシ汁を作りたいので、粉状のかつおダシを買おうと思いました。
こういうダシも色々あるんですね。かなりの種類の中から何を選ぼうか悩んでおりました。
値段はピンキリなのですが、分量がかなりまちまち。
それほど量はいらないので使い切りのサイズがいいのですが、意外と高い。
逆に一袋にまとまっているのは、値段は安いのですが量が多い。
また使うかと思えば、量が多くてもよいのですが、保管に困る。
さらに、この値段の差で味がかわるのか。パッケージをとっては表示を見比べる・・・



などと本気で10分くらい悩んでいました。


端から見たら、この人はダシを目の前に何を悩んでいるんだろう、と心配に思われたかもしれません。
いいんです、こっちは節約のために真剣なんですよ!

酒造りのコスト削減にはまったく貢献していないことに後から気づきました(´・ω・`)
むしろ、早く買い物してその分を仕事にまわしたほうがいい事にも後で気づきました(´・д・`)



という訳で、そのくらい厳選して材料を選ぶ私ですので、お酒造りの材料も厳選しております!
その中で本日紹介するのは「山田錦」でございます。
知る人ぞ知る、大吟醸によく使われるお米、山田錦。
このお米は「酒造好適米」(しゅぞうこうてきまい)という分類に属しております。
これは、お酒を造る時に適しているお米ということで、国が定めている品種になります。



酒造り108
写真をみて頂くと、中心部分に白いものがあります。
これが「心白」(しんぱく)といいます。
こころがしろくて、しんぱくとは、なかなか粋な名称ですよね。

この心白は、でんぷん粒がつまっていて、水を吸う具合もよく、また良い麹が作りやすくなるといった、とても重要な部分になります。
さすが酒造好適米というだけあって、山田錦はこの心白がとても多くあります。
しかし、その分とても扱いがシビアなのです。

何がシビアかというと、水分を吸うタイミングがとてもとりづらいのです。
ある時間までまったく水分を吸わないので油断をしていると





Σ(゚Д゚)



というように、一瞬にして水を吸ってきます。
そのため、片時もお米から目を離すことができません。
わずか30秒の時間のずれで、吸水の歩合がかわってしまいます。
それなので、迷っている暇はありません。




ここだ!



と、自分の勘に思いをこめてあげて




あ、少し吸いすぎた(TдT)




という事があるのが怖い山田錦です(;´ρ`)





いよいよ搾りまでカウントダウン 

いよいよ、いよいよいよいよです!
お酒を搾る瞬間が近づいて参りました!(゚∀゚)


一番目のお酒というのは、今年の方向性を決めてくれる、とても大事なお酒です。
この味次第で、今後のお酒造りの仕込み方を変えたりします。
そのため、搾りが始まる瞬間がとても待ち遠しくもあり、緊張でもあります。
合格発表をまつ高校生の気分でしょうか?大学行ってないのでよくわかりませんが(´・ω・)

現在の状態ですと、18日か19日のあたりになるかと思われます。
すでにカウントダウン状態。
まだかまだかと新酒を待っています。
そのため蔵の中にも緊張した風が流れます。
この風!この肌触りこそ酒造りよ!(by ランバラル)

搾りたては、熟成されたお酒と違い、このときだけしか味わえない格別なお酒でございます。
若い味ではありますが、蔵人の思いが凝縮されているお酒だと思っております。
ぜひとも、このブログをご覧になられている皆様にも、この思いが凝縮されているお酒を味わって頂ければ幸福でございますm(_ _)m

 


先日、浮標の話をしましたが、大変不評で・・・というしゃれから始めようと思いましたが、ネガティブネタはいかんざきと思い、仕切り直しいたしますm(_ _)m



以前もお話しましたが、浮標で測るときには、まず「ろ液」をとらなくてはいけません。



酒造り080
理科の実験で、こんなことしませんでしたか??
日本酒の醪をこのろ紙において、出てくるろ液から分析を行います。




酒造り080

この写真見ていると何かを思い出すんですよね・・・

・・・うーん

・・・



・・・(ぴこりん!)(頭に豆電球)(表現ふる)



あれだあれ、コーヒーのドリップ!
よく考えたら、原理的には一緒ですよね。
いわば、コーヒーの醪を濾紙に落として、液体を分離させる。
それならば、わざわざ実験用の高い濾紙じゃなくても、コーヒーのドリップ紙でもいいんじゃないかな?




酒造り109

というわけで善は急げ!
買ってみました、大量にとれる業務用ドリップ!!
とりあえず、ちゃんと使えるのかお試しという事で、今までの実験用の濾紙と同時に比べてみました。結果



まったく大丈夫(´ー`)


でした。



コーヒーを飲むものだけあって、ろ液が出るスピードも早い!
また、口に入れるものだから、成分がかわるようなものも使っていない!
そしてなんといっても、安い!うまい!(うまい?)
実験用の濾紙と違って、なんと1/6の値段!
毎日使うものですから、安くて安心なものっていいですよね。
まさに、濾紙を売っていた業者泣かせの魔法の紙ですね〜。
酒造関係者の方はぜひ使ってみてくださーい(酒造関係者の人がみているのか、という疑問はありますが)
しいて短所を言うなら、コーヒー好きの人間が思わずこの紙を使ってしまう事があるかも、というくらいですが、私はコーヒーが一切飲めないのでその問題も安心です。



このように、小さい事からコストダウンを行っていって、原油が上がっていっても、お酒の価格をあげないよう、吸収できるようにがんばっております!
節約術がありましたら、皆様もぜひとも教えてください!


酒造りブログ:留 13日目 

最近写真が載ってない!
と、今更ながら気づきまして、本日久しぶりの投稿写真でございますm(_ _)m


最初に仕込んだ日本酒ですが、発酵もだいぶおさまってきました。
そろそろ搾りにむけてのカウントダウンが近づいてきております。
日本酒の搾りの事を「上槽」(じょうそう)と言います。
この上槽のタイミングをいつにするか、これがまた非常に悩みます。
味、香り、手触り、醪の発酵の具合など五感を総動員して判断をするのですが、大きな目安となるのが、前にも説明させて頂きました浮標によるものです。



酒造り106
これですね。
実は、この浮標は目盛りが2ずつの単位になっておりまして、細かい部分がわかりづらいのです。
そこで上槽が近づいてくると、よりわかりやすい数値にするために



酒造り107
このように、目盛りが1ずつでしかも大きな浮標に変更します。
戦士→聖戦士へのジョブチェンジといった感じでしょうか。
または、ザクからグフへMSが変わったというべきでしょうか。ザクとは違うのだよザクとは!!


かなり精密に測ることができますが



やっぱり人の目で判断



というアナログ部分は残っておりますが、この数値がかなりの情報になりますので、慎重に測っております。

この数値は何を示しているかと言いますと・・・
発酵をして、酵母がアルコールをだすにはブドウ糖が必要になります。
そのブドウ糖を酵母が食べてアルコールを出します。
日本酒を造っている中で、どのくらいの糖度があるか測るのがこの浮標です。
という事は、酵母が糖分を食べてアルコールを出すほど、この数値は下がっていきます(ブドウ糖が減っていきますので)
五感+この数値を判断材料にして上槽を決めているという事になります。


これを酒造業界では「きれる」と言っています。
突然怒ったりするという意味ではなく、ブドウ糖がなくなり、アルコールが出てきている健全な発酵にたいして、きれると言っております。
逆に、きれてないと、これは発酵が止まったことになります。
発酵の途中できれてないと、これはとても大変な事になるのです。

という事から、我々は日常的に「きれてますか?」「昨日はかなりきれたよ」「うちはきれ方がまだ悪い」など言っております。
酒造関係ではない人が喫茶店あたりできいたら、とんでもない会話ですよね。




「きれてますか?」


「きれてない」(人差し指をふりながら)(きれなきゃダメなんだけど)


日本酒造りブログ:留 9日目 

おまっとさんでした!(by きんきん風)

三日間更新ができず、大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m
また、応援のメッセージ本当に本当にありがとうございます!
これだけ蔵にこもっていますと、世情にうとくなり、えーっ民主党が参議院で過半数とったの!群馬の福田さんが首相なの!と言いそうなくらいの浦島太郎状態です。


さて、新潟から来て頂いている蔵人が、現在休暇のため一時帰宅しているため、その分の仕事までしている状態ですので、さすがに体力的になくなっておりました。
ドラゴンクエストにたとえると、画面が黄色の状態です。(まだ赤じゃない)
そのためブログの更新に手が伸びず、いつもご覧にならている方々をヤキモキさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます!
私は元気に今日も日本酒を造っております!ぜひ蔵にご見学においでくださーい。



さて、日本酒造りのほうと言えば、留(とめ)てから、すでに9日目になります。
本当に時間の流れは速いものですねー。光陰矢のごとし。酒造りの工員も矢のような奮闘ぶりで、時間を忘れて日本酒造りに励んでおります。

そのような中で、今回造っている日本酒ですが、お米の溶け具合が少し緩やかなのです。
今年はあまり溶けないよ、という事を聞いていたのですが、ここまで溶けないとは!とかなりびっくりです。
去年は逆に溶けてしまい、驚きましたがまったく逆の年となりました。
お米のできで、これだけ造り方がかわってしまうので、日本酒造りは大変だなーとつくづく思いながらも、毎年違うことが逆に楽しかったりもしています。


というわけで、今回造りをご紹介している日本酒に関しては、綺麗な味でスッキリとした軽快な日本酒になると、この時点では考えられます。
お酒をしぼるときが楽しみであります!